生徒たちから「先生の趣味は何ですか?」と聞かれることがあります。
30代の頃なら、「ゴルフ」と答えることもできましたが、まともに休みが取れない現在は、年に数回のチャンスを見つけての渓流釣りが楽しみです。その渓流釣りにも行けないくらい所用があることから、昨年末からレザークラフトを始めてみることにしました。
このお話は四半世紀遡ることとなります。私の祖母が亡くなり、形見分けが行われました。近しい人たちがめいめい欲しいものを持って行った後、ワニ革のハンドバッグが残りました。私の父は、母親の使っていたものを捨てることが出来ず、そのまましまい込まれていたのですが、その父も昨年の正月に鬼籍に入り、いよいよその処分の時がやってきました。
祖母が元気だったころは高価なものだったのではないかと思うのですが、今、ヤフオクで検索してみると1000円程度で取引されているのが現状の様です。
捨てるのに忍びないと感じた私は、意を決してこのハンドバッグを分解し、ワニ革の腕時計ベルトを作成しようと考えたのです。
実は、私の父の形見分けでベルトの壊れた紳士ものの腕時計が出てきました。その腕時計を使用するにはベルトが必要。祖母のことを大切に思っていた父への感謝の気持ちを込めて、世界に一つしかないベルトの制作に着手致しました。
牛革を使いある程度練習をしていたのですが、ワニ革には骨があることに気づきました。特に背中のゴツゴツしたところには大きな骨が入っており、曲げることも糸を通すこともできずに立ち往生することとなります。
(続く)
